2025.07.11
夏の「脳バテ!」「腸バテ!」
屋内外の気温差には要注意!
「夏バテ」の原因の一つとして「自律神経の乱れ」があります。
野外は炎天下、室内は冷房と そんな環境下を行き来するだけでも
体温調整をする「自律神経」はバランスを崩してしまいます。
そんな「自律神経」が乱れて疲れてしまうのが「夏バテ」です。
「自律神経」とは呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排泄など
生きていく上で欠かせない生命活動を維持するために働く神経で、
「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。
「交感神経」が優位に働くと、血管が収縮して血圧や心拍数が上がり
カラダは活発な状態になりますが、胃腸の血管が収縮すると
粘膜への血流量が減り、蠕動運動の低下や胃の粘膜を保護する粘液
の分泌減少をもたらします。
そのため、胃腸の働きが低下 してしまいます。
「副交感神経」が優位に働くと、血管を拡張させて血圧や心拍数を
下げるため胃腸の働きが活発になります。
この2つの神経系が、互いにバランスを取りながら機能することで
私達の健康は保たれ、「夏バテ」解消にもつながるのです。
現代人は胃腸の冷やし過ぎに要注意!
冷たいものを摂ると血流が悪くなるのは、
血管を収縮して体の熱を逃がさないようにするためです。
体の正常な反応ですが、この状態が長く続くと便秘や下痢になり、
体調不良、夏バテの原因になります。
こぼれ話=脳腸相関ってご存知ですか?
脳 と 腸 の 情報交換 は、
免疫系、内分泌系、神経系 という 「腸 に備わる機能」 を介して
行われています。
脳と腸は相互に影響を与えながら情報交換を行なっています。
そのため、脳が緊張やストレスを受けると、
その情報が腸に伝えられ、結果的に腹痛や下痢などを起こします。
逆に、腸内環境が悪化すると、その情報が脳に伝わり、
自律神経が乱れ様々な心身の不調を起こすきっかけとなるのです。
体の内部環境を一定に保ち続けるには
◎ 内分泌系: ホルモン分泌を司る
◎ 免疫系 : 異物の攻撃から体を防御
◎ 神経系 : 内臓や組織の働きを調整する
この3つの作用がとても重要な役割をはたしています。
「腸 から 脳 への情報量」は「脳 から 腸への情報量」 よりも多いと考えられており、
「心身の健康維持」には「腸内環境のバランスを整える事」が重要と言われています。